新学期が始まって新中学3年生になると、いよいよ我が子の高校受験に
現実味が出てきます。
親としては、これから子どもにどう接したらいいのか
悩む時期でもありますよね。
そこで、中1の時に偏差値48だった長男が、
最終的に偏差値63の高校に合格した経験を踏まえ、
高校受験に挑む子どもに親ができることについて、
書いていきたいと思います。
目次
親にできることとは?その心得や役割
受験が親子ともども初めてだったりすると、
何をどう進めていくべきか悩んだり、
進めていく上で不安になることは多いと思います。
ここでは、親の心得や役割について話していきます。
受験スケジュールの把握
よく『「親は黙って見守れ』」という言葉もありますが、
基本的に親は子どもを見守るのが役割です。
ただ、100%黙って見守るだけでは、
受験で思うような結果を得られないかもしれません。
子どもに全てを任せっきりにするのではなく、
子どもが何か聞いてきた時に、しっかり答えられるように、
特に受験への道のりについては親も把握して必要があります。
受験までのスケジュールを把握して、
何をいつまでに準備すればいいのかを確認をし
頭に入れておくことは大切です。
試験の時期は、それぞれの自治体によって異なりますが、
私立高校の出願は早いところでは年明早々から始まります。
合格を勝ち取るまで、
親は子どもの最高のサポーターとして支えていくことに徹しましょう!
体調管理
受験生で根を詰めて勉強している日が続くと、
どうしても知らず知らずのうちにストレスや疲労が原因で
免疫が低下してしまうこともありえますよね。
子どもの体調管理も重要なポイントです。
数年前ですが、わが家でも普段はめったに風邪を引かない受験生の息子が、
受験前の最後の定期テスト前日に熱を出してしまうハプニングがありました。
免疫力を上げる食事や栄養補助サプリの摂取など、
健康面でのケアは、いつも以上に気を遣ってあげましょう。
また、ストレス解消対策として、心身の休息とリフレッシュの時間もあった方が
効果的に勉強を続けていけます。
わが家の息子の場合は、ストレスや運動不足解消のために、
時々ですが近くの日帰り温泉施設で気分をリフレッシュしたり、
休団中のサッカークラブチームの練習に参加したりしていました。
よく塾の先生は「受験前は1日10時間勉強しないとダメだ!」とか言いますが、
無理にそんな毎日を続けているより、適度にリフレッシュする時間を設けることで、
頭スッキリ!集中力もアップ!
オン・オフの切り替えを上手にしていけるようにサポートしてあげましょう。
子どもを応援する気持ちを伝える
子どもの受験を応援している気持ちは、
折に触れ「言葉」にして伝えるようにしましょう。
「言わなくても親の気持ちは分かってるだろう」
そんな風に考えがちなのですが、何も言わないと、
「自分には興味がないのだろう」
と、子どもは子どもで勝手に思い込んでいることも。
「何がかあったら相談に乗るよ」という言葉かけと、
その姿勢は見せて損なことはないと心得ておきましょう。
親のストレスの乗り越え方
志望校への合格を掴みとるために大事なことは、
受験生本人が
『絶対に志望校に合格してやる』
という
『覚悟』
を持つことではないかと思います。
この『覚悟』を持つか否かで、
勉強に取り組む受験生本人が纏う雰囲気が変わってきます。
そういう勢いの波に本人が乗ってしまえば、運もどんどん味方してくれます。
ですが、受験への道のりの中では、模試の結果が思うようにいかなかったり、
勉強へのモチベーションが上がらなかったりする時もあるでしょう。
子どもが親に不安な気持ちや不満など愚痴を言ってきた時は、
「何言ってるの!そんなことじゃ成績は上がらないわよ!」
とイライラしてしまいがちです。
あるいは、子どもを鼓舞する気持ちで、
「愚痴を言っている暇があったら勉強しなさい!」
と言ってしまうかもしれませんね。
でも、ここはひとつ
「愚痴りたい。そういう日もあるよね」
と、一旦子どもの気持ちを受け止めてあげてください。
それで、子どもも少しはストレスが解消できると思います。
とはいうものの、子どものストレスを受け止めていれば、
親もストレスがたまりますよね。
親がネガティブな思考に陥ってしまうと、
マイナスのエネルギーが子どもに影響してしまいよくありません。
私自身も心を安定させるために、
自分で意識的に気持ちのコントロールをしました。
たとえば、
マイナスなことは考えない!
できるだけ毎日を気分よく過ごそう!
この思考を習慣化させてみました。
それでも、ネガティブ思考やイライラする気持ちが頭から離れない!
効果的なサポートって何だろう?
と、悩んでしまう場合は、
ノートに気持ちを言語化して書いてみるのも効果的です。
書くことで頭の中が整理されるので、
「今、自分にできることはこれだ」
というものが分かってくると思います。
志望校の最終的決定を効果的にサポート
高校受験の際、志望校の選択は内申点を基準に決めていくことが多いと思います。
わが家の場合は、内申点を踏まえた上で、
『高校生活で何を一番重視するか』を考えて決めていきました。
そこで、部活が盛んで、特にサッカー部がある程度強く、
学力向上にも力を入れている2つの公立校を候補として選択。
A校:
- 通学は電車と徒歩で1時間ほど。
- 部活も勉強も盛ん。大学進学率9割以上
- 内申点が10以上不足
B校:
- 通学は自転車で15分。
- 部活も勉強もある程度盛ん。大学進学率は8割
- 内申点はクリア
それぞれの高校を進んだ先に何があるのかを比較した上で、
子どもに決定権を持たせました。
なぜなら、この高校は自分が選択して進学したんだという意識を持ってもらうためです。
あとから、「親が言ったから受けた」ということは言って欲しくなかったのです。
息子は安定志向でB校を選択。私立の併願校も受けるのですが、
やはり着実に公立の合格を手にしたかったようです。
でも、その後もずっと悩んでいるようでした。
どうも、内申点が10以上も不足しているA校を受けて、
本番の入試で高得点を獲得して合格するというシナリオに
チャレンジしてみたかったようで。
不合格なら私立校に進学して、経済的に迷惑をかけるため、
二の足を踏んでいるのだと分かりました。
「チャレンジしたいなら、やってみようよ」と、私は声を掛けました。
やらない後悔よりやる後悔の方がいい。
チャレンジしなかったことをあとで後悔するのはもったいない。
一生懸命やってみて不合格なら仕方ない。
志望校変更の最終締め切りに滑り込みでA校にチェンジしました。
面接原稿もA校用に全て書き直して、チャレンジの時を待ちました。
私立の併願校は合格が保証されていたので、
高校に進学できないという心配はなかったものの、
A校受験は、合格すれば逆転合格。
一か八かの賭けでした。
それだけに、合格の一報を聞いたときは、嬉しさでいっぱいでした。
現在では、雨の日も雪の日も
「自分が選んだ道だから」とあまり弱音も言わずに通学しています。
このように、
志望校は、いろいろな選択肢の先に何があるのかを考えた上で、
子どもが選ぶ道を尊重してあげましょう。
まとめ
今回は、高校受験に挑む子に親ができることについて話をしてきました。
受験では、試験当日まで学力は伸びていきます。
子ども自身が自分を信じてチャレンジする勇気があれば、
内申点が足りなくても、試験当日に高得点をたたき出すことで、
逆転合格を勝ち取ることは可能です。
たとえ失敗したとしても、チャレンジしなかったことを後悔せずに
前に進んでいけると思います。
親にできること、それは最終的には子どもを信じて待つのみなんですが、
様々な場面で効果的にサポートすることによって、
いい結果を掴んでいきましょう!