手を繋ぐのを嫌がったり、一緒にお風呂に入らなくなったり。
映画は今までいつも一緒に観に行っていたのに、
「今度は友達と見にいきたい」と言うようになったり。
いつも一緒が当たり前だったのが、
「そろそろ、なんでもママと一緒というのはダメな時期なんだ」
と、寂しさがこみ上げます。
子どもは小さな親離れを繰り返しながら成長していきます。
中でも思春期は、親から自立しようとする気持ちが強くなり、
大人になる準備を始める時期です。
徐々にママとの距離が離れていくのを感じるたびに、
「いつか子どもは親から離れるもの」
そう自分に言い聞かせても、やっぱり寂しいものですよね。
『親離れ・子離れ』が始まる時期は、更年期とも重なっている場合もあり、
心と体が不安定になりがち。ただでさえ憂鬱な時が多いです(泣)
そこで今回は、子離れが寂しい!とガックリする前に、
今からできる子離れの心構えについてご紹介していきます。
目次
子どもの親離れっていつから始まるの?
子離れについて話をする前に、そもそも親離れはいつから始まるか、
ということを話していきます。
子どもが親から離れていくのは、ある日突然やってくるものではありません。
子どもの成長にともなって、段階的に訪れるものです。
思春期の時期は、ちょうどそのタイミングに当てはまります。
小学生中学年から高学年にかけては、親からの精神的な自立が始まり、
親より友達優先になってくる時期です。
ママが「これから買い物行こうよ」と誘っても、
「えー!友達と遊ぶ約束あるから無理」などと
友達付き合いを理由に断られることも増えていきます。
中学生からは、親から自立しようとする気持ちがさらに強くなり、
本格的な思春期に突入する時期です。
実際、子どもが中学生に上がると、ママと一緒に過ごす時間はガクンと減ります。
平日は学校の授業が終わっても部活動や通塾。
土日も部活動があったりするので、家にいないことが多くなります。
土日は子どもと一緒に出掛けることが多かったというママは、
空いた時間をどう過ごしていいか分からなくて、
なんだか寂しいと感じることもあるかもしれません。
いつかは来る子離れの寂しい時期!今からできる3つの心構え
いつかは来る子離れは寂しいですが、
いざその時期が来てから焦り始めるのではなく、
今からできる心構えについてご紹介していきます。
子離れは子どもが親から離れていくタイミングに合わせよう!
まずは、1つ目の心構え。
「子離れは子どもが親から離れていくタイミングに合わせよう」です。
子どもの親離れは段階的にやってくると、先ほどお話しました。
この子どもから親が離れていくタイミングに合わせて、
ママも段階的に子離れの準備を進めてみることをおすすめします。
なぜかというと、
思春期が通り過ぎたあとの親子関係に影響してくるからです。
ママが子離れを意識していくことが、
結果的に親子関係がいい方向に向かっていきます。
思春期の子どもの一挙手一投足に、ママの気持ちをフォーカスしてしまうと、
気に入らないことにいちいち口を出してしまい、
子どもからうっとおしがられてしまいます。
子離れまでの2ステップ
次は、2つ目の心構え、「子離れまでの2ステップ」です。
具体的には、次の2つを意識して段階的に子離れへの準備をしていきましょう。
子どもが小学生のうちに「子離れの準備」
私には、高校生と中学生の息子いますが、次男がちょうど小学校中学年ころから、
いずれ来る子離れの時期を強く意識しつつ、いろいろなところへ一緒に出掛けました。
たくさんの思い出を作りたかったからです。
旅行に映画や観劇、買い物や外食など一緒の時間を出来るだけ確保して、
存分に楽しみました。
長男とは、私の仕事がとても忙しいうちに小学校を卒業し、
中学生になってしまったので、心残りがあったんです。
このように、子どもが小学生のうちに「子離れの準備」として、
中学生になったら出来ないことを、
一緒にいろいろ体験していくことを心掛けましょう。
そしてこの時期は、子どもの話をよく聞いたり、
十分なコミュニケーションをとって、
愛情残高を増やしていくことが大切です!
中学生になったら「子離れを始める」
本格的な子離れというのは、高校を卒業したり、就職をきっかけに、
というように、もう少し先だと思いますが、
中学生になったら、ママが徐々に子離れを始めてみる。
これまでの一心同体の関係から、
「子どもは子ども、ママはママ」という意識を高めていきましょう。
思春期の時期は段階的に子離れを始めるチャンスと捉えて、
この2つのポイントを実践していきましょう!
ママが母親業以外のアイデンティティを見つけておく
3つ目の心構えは、
「ママが母親業以外のアイデンティティを見つけておく」です。
子離れを始めるにあたって、ママに是非取り組んで欲しいことが、
自分の世界を広げていくことです。
『再構築』と言ってもいいです。
出産を経て、子育て中心だった世界から一歩抜け出して、
今までやってみたかったことにチャレンジしてみるのです。
ママがこれからの人生で、子育て業以外のフィールドで自分の居場所を
作っていく。母親業以外のアイデンティティを見つけておくのです。
たとえば、ここ5,6年で私がやってみたことは、
- 英語を中学レベルからやり直す
- 英会話のコミュニティに入る
- 翻訳スクールで講座を受けてみる
- 温泉ソムリエの資格をとる
などなど。
仕事の合間合間に、それまでやりたかったこと、
興味があったことにチャレンジしてみました。
そうは言っても、自分が何をやりたいか分からないという場合は、
どうすればいいでしょう?
ママが子どものころに夢中になっていたこと、
出産前にやっていた趣味や、
子どもが大きくなったらチャレンジしたかったことなどを
思い出してみてください。
あるいは、地域の活動や、子どもの学校でボランティア活動に
参加してみたり、新たに仕事を始めてもいいと思います。
いろいろな人と一緒に何かをやることで、
違った世界観、価値観に触れることができるし、自分の世界も広がります。
自分自身の時間を充実させることで、
ママが気分よく日々を過ごすことができれば、
子どもも自分の世界で安心してやりたいことに打ち込めるでしょう。
お互い気持ちにゆとりが生まれて、
笑顔でいることが増えるのではないでしょうか。
反対に、いつも子どもに意識がフォーカスしていると、
いろいろと口やかましく言ってしまい、
子どもとの関係も悪くなってしまう可能性もあります。
もちろん、何か問題があれば解決するのが先なので、
放任すべきと言ってるわけではありません。
適度に寄り添いながら進めていければいいと思います。
親離れ・子離れは、いつかは誰もが通る関門です。
心構えをしておくことで、「子育てが寂しい」という気持ちが、
少しは楽になるのではないでしょうか。
自分が子離れの時期を迎えた時に、心穏やかに過ごせるといいですね!