こどもが小学校高学年になってから

「うちの息子、反抗期かしら?」

そう思う瞬間はありますか?

 

「ママが一番好き」

「大きくなったらママと結婚したい」

 

そんなうれしい言葉をかけてくれた息子が、
話しかけてもろくに返事もしない。

まるで別人のようになってしまった!

 

そんな出来事があったら、それは思春期がやってきたのかもしれません。

 

今、早い子は小学3、4年生頃から、
本格的な思春期が始まる前の「プレ思春期」に入ります。

 

そこで今回は、2歳前後の「イヤイヤ期」をしのぐ、
子育ての最難関「思春期」がやってきたと思った時に、
ママがとるべきおすすめ対処法ついて話をしていこうと思います。

思春期がやってきた!

思春期の息子に悩むママ
  子どもが思春期になると悩むママが増えます 

 

私は高校2年生と中学1年生の息子を持つ現役ママです。

ちょうど、次男は思春期真っ只中!

 

数年前、長男が小学校6年生になった頃、
なんとなく息子の態度に違和感があるなと
感じ始めた記憶があります。

 

それまでは、ママの言うことをよく聞いてくれたし、
屈託のない笑顔をいつも見せてくれていました。

それが、何か聞いても「別に…」

頼みごとをすると「めんどくせー」

 

素直に言うことを聞いてくれなくなり、
なんとなく表情も沈みがちで、

学校で問題が起きたのでは?と心配になったものです。

 

「いよいよ思春期に突入したかな……」

 

初めての思春期で戸惑っているうちに、
中学生になると、いよいよ会話は激減!

 

「このままじゃいけない!」

 

と、本を読んで思春期男子の生態を学び、
子育てセミナーに参加したりもしました。

 

思春期男子はココが変わる

男の子は思春期に入ると、
急に背が伸びたり、声変わりが始まったり、
はたまた、つるつるの顔にヒゲが生えてきたり。

体の変化が次々と現れます。

 

そして同時に、

心の変化も訪れます。


親から自立したい気持ちと、
まだまだ依存していたい気持ち。


大人と子どもの中間地点に立っているのが、
思春期男子です。

 

ちょうど1年前に、
小6の次男がこんなことを言っていました。

「なんか毎日気分がモヤモヤする」

何なのそれ?

と、最初は私もよくわかりませんでしたが、
体と心の変化についていけず、

子ども自身も混乱する時期なんだなと気づきました。


中学1年生になった今は、

毎日のように

「なんかイライラする」

と言っています。

 

「自分で自分のことがよくわからなくなる」

 

それも、思春期男子の特徴のひとつと言えるでしょう。

 

このように、
思春期の渦中にいる男の子は体も心も不安定です。

ママのちょっとしたひと言に反応して声を荒げたり、
そうかと思えば甘えてきたりと、
ママとしても戸惑うことが多くなります。

男の子のママがとるべきおすすめ対処法3つ

海辺で遊ぶ母と子
小さかった頃が懐かしい…

 

自分でも自分が分からないという、
なぞの多い思春期男子に対して、

どんなスタンスをとったらいいのでしょうか?

あれこれ悩みが尽きないですが、
私が心掛けていることが3つあります。

 

それは、

 

  1. 見守る
  2. 声かけは「命令」ではなく「提案」で
  3. 愛情残高に気をつける

 

順番にご紹介していきたいと思います。

見守る

子どもとのコミュニケーションが少なくなってくると、
ママは何とか会話しようと、
ついつい、あれこれ話しかけて質問攻めにしがちです。

 

すると、思春期男子からは

「別に……」

「どうでもいいだろ」

という反抗期特有の答えしか返ってこないので、
ママもイライラして最悪ケンカになってしまうことも。

 

これだと、二人の信頼関係がどんどん無くなってしまいます。

 

この時期に信頼関係が壊れてしまうと、
修復するのが大変になるので、

基本的にはあれこれ口出しせず見守ることが大切です。

 

つかず離れずを意識して、子どもから話かけてきたら、
じっくり話を聞いてあげる接し方にシフトしましょう。

声かけは「命令」ではなく「提案」で

子どもがずっとゲームをしていたり、
テレビばかり見ていたりすると、

ついつい、

「いつまでゲームしてるの?いい加減に勉強しなさい」

と言ってしまいますよね。


私もそうでした。

 

でも、いつも怒ってばかりで、
口を開けば「命令」口調で声かけをしていると、

子どもは自分が否定されたと思って、
返事すらしなくなってしまう可能性もあります。

 

それでは思春期男子との溝は深まるばかりです。

 

「そろそろ勉強したほうがいいんじゃない?」

 

「何時から宿題する予定かな?」

 

全てのケースには当てはまらないかもしれませんが、
声かけは「命令」ではなく「提案」を心がけていると、
お互い無用なケンカをせずに済みます。

愛情残高に気をつける

私が子育てで常に意識していることが、
愛情残高を増やしていくということです。

 

愛情残高とは、

 

子どもの心に貯まるママの愛情の度合いを、
銀行口座の残高に例えたものです。

 

愛情残高が増えると、
ママが必要な時にお手伝いをしてくれたり、


何か頼みごとをした時に、

「仕方ないな、やってやるか」
とお願いを聞いてくれる確率もアップ!

 

逆に愛情残高が減っていると、
スマホやゲーム依存、ママへの暴言など

問題行動を起こしやすくなるので、
愛情残高の増減には特に気をつけています。

 

この愛情残高ですが、
子どもへの日々の声かけや行動で増やしていけます。

たとえば、学校から帰宅した時のちょっとしたひと言。

「おかえり」

「今日も暑かったでしょ」

 

このちょっとしたひと言があると、

ママへの信頼感が増していきます。

 

また、子どもが学校での出来事を話してきた時は、
「今、忙しいからあとで」

と突き放さず、話を聞いてあげましょう。

 

たとえ時間がなくて2、3分であっても、
「話を聞いてくれた」という満足感につながります。

 

そして、子どもから頼みごとをされた時は、
出来る限りでいいので早めにかなえてあげましょう。

たとえば、

「今日、赤のボールペン買ってきて」

というような小さなお願いでも、
早く対応してあげると愛情残高が溜まります。

 

いかがでしたか? 

思春期は子育てのギアチェンジをする大切な時期です。

 

コツコツ愛情残高を溜め、
子どもの心を満たす接し方を心がけることで、

ママとの信頼関係が良好になれば、

自分から学校での出来事を話したり、
悩みを打ち明けたりするようになります。

 

逆に、言うことを聞かないからと怒ってばかりいると、
子どもの自己肯定感が低下するばかりか、
ママとの信頼関係も築けないので要注意です。

  1. 見守る
  2. 声かけは「命令」ではなく「提案」で
  3. 愛情残高に気をつける

 

この3つを、意識して接することで、良好な関係を築いていきましょう!